原発6基分の電力節約?
全国レベルで暖パネ取付が行われたら・・・
少し大きな話になりますが、興味のある方は読んでみて下さい。
最近、小泉元総理などのグループが原発反対の運動を進めていますが
もし暖パネを全国の非断熱サッシの単板ガラスに取りけたとしたら
『原発何基分の省エネができるのだろうか?』気になり簡単な計算を
してみました。
算出では≪大まかな数値を掴むことを目的≫とし、Web上で入手出来る
データーと簡単な熱貫流の計算式から数値を算出しました。
更に室温の設定や、外気温の設定においても地域個別の詳しいデーターの
検証は一切行わず、あくまでも私の個人的な感覚によるものです。
算出の基本条件
- 対象地域設定
- 居住住宅数の算出
- 対象地域の非断熱サッシ設置率算出
- 平均的な窓面積の算出
- 屋内外温度差
- 暖冷房の年間使用日数と一日使用時間
- 単板ガラスと暖パネを取付けた場合の熱貫流率の差
北海道と東北地方は既に断熱サッシの普及率が高いのではずし
沖縄和暖かいのでこちらも外し、東北以南九州までをエリアとしました。
上記のエリア内で人が住んでいる住宅数(戸建てとマンション)を算出する。
(出典;総務省統計局)
同地域における単板ガラスサッシの比率を61%とする。(出典;環境省)
戸建て住宅は約31uとし、マンションは、12.5uとして計算。
(出典;住まいと窓の関係)
暖房時は室温を23℃、外気温を6℃とし、室内外温度差を17℃とした。
冷房時は室温を26℃、外気温を33℃とし、室内外温度差を7℃とした。
暖房時の使用日数は年間120日とし、一日の平均使用時間を16時間とした。
冷房時の使用日数は年間90日とし、一日の平均使用時間を16時間とした。
・3o単板ガラスの熱貫流率は3.13(w/uk)
・3o単板ガラス+暖パネ(4o)の熱貫流率は1.75(w/uk)
よって熱貫流率の差は1.38(w/uk)とする。
計算方法
上記の条件設定から計算を行った結果
設定地域内の居住住宅で非断熱サッシを設置している戸建て住宅の数は
15,163,500戸 、マンションは12,406,500戸で各々に平均窓面積を掛けると
・戸建ての窓面積が471,584,850 u
・マンションの窓面積が155,081,250u
・合計窓面積は626,666,100uとなります。
上記の窓面積に窓1u当たりのエネルギー損出差の59kwhを掛ける事で
すべての単板ガラス窓に暖パネを取付けた場合に節約出来るネルギー量が
算出されます。結果は『約370億kwh』になりました。
このエネルギー量は2016年の総発電量8737億kwhの4.2%に当たり、
年間発電量60Kwhの原子力発電6基分に該当することになります。
実際の冷暖房ではヒートポンプエアコンが中心なので使用電力量は
こんなに大きくなりませんが、単板のガラスに暖パネを取付けることで
かなりの省エネになることは間違いないと言う事です。