暖パネの性能

 
暖パネの性能実験と計算

暖パネにはどの程度の性能が有るのか簡単な実験と計算を行ってみました。

 

室内実験

図のような実験装置を作成しました。
暖パネ実験装置

 

以下は実験装置と暖パネに取付けた温度計の写真です。
暖パネ実験装置写真
暖パネ温度計写真

 

仕組みは中央のアクリル製水槽に氷水を入れ真冬の温度環境を作ります。
左右の水槽壁面に接するように『ガラス』と『暖パネを取り付けたガラス』を
設置し温度計で各々の表面温度を測定します。

 

ガラス面に比べ暖パネの表面温度が高ければ高いほど断熱効果があり
結露防止効果も高いことになります。

 

測定結果

以下のグラフが測定結果です。
測定結果
オレンジが暖パネの表面温度の変化、グリーンがガラス面の
表面温度の変化、ブルーが氷水の温度です。

 

測定開始から約25分後に温度変化が安定しました。
その温度は暖パネが約13℃、ガラスが約8℃水温が約6℃で
暖パネとガラスの温度差は5℃になりました。

 

この実験データから外気温が6℃という真冬の環境では
ガラスの室内側表面温度が約8℃、ガラスに暖パネを
取付けた場合には13℃で温度差は5℃になります。

 

上記の状態を空気線図で確認すると、ガラスだけの場合には
室内温度が20℃、湿度が50%になるとガラス面に結露が
発生します。

 

一方、暖パネを取り付けた場合には、室温が20℃では
湿度が約65%を超えないと結露は発生しません。
更に、湿度が50%ならば室温を24℃以上にしなければ
結露が発生しないことが分かりました。

 

 

 

実装実験

暖パネをマンションの窓ガラスに設置し、赤外線温度計で
確認してみました。

 

上下に2分割された窓サッシの下側のガラスに『暖パネ』を
装着し上部はガラスのままです。

 

【ガラスの表面温度】
ガラスの表面温度

 

【暖パネの表面温度】
ガラスの表面温度

 

ガラスの表面温度は7℃を示し、暖パネの表面温度は11℃を
示しその差は4℃で実装実験でも室内実験と同じような結果が得られました。

 

結露防止性能

【結露実験】
結露実験

 

洗濯物を干し室内の湿度を上げ結露の発生を促した所
上部ガラス一面に結露が発生しましたが、下部の『暖パネ』を
装着した方は結露の発生が見られませんでした。(点線円内はこすった跡)

 

このようにガラス面に結露が発生する状況であっても暖パネには結露が
見られずガラス面の結露防止にも効果的なことが実証されました。

 

 

 

 
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